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2019年5月のご挨拶


新緑の候、皆様ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。豚コレラ(CSF)、アフリカ豚コレラ(ASF)のお話です。
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入国者携帯品の検査強化
 ベトナムから帰国した時の成田空港でのお話です。最後の通関のところは写真を撮ってはいけないと言われましたので、写真でご紹介できませんが、税関申告書を渡すところの各レーンの手前にデジタルポスターが設置されていました。そこには以前ご紹介した中国人向けのポスターも表示されていましたので、注意喚起がより高まることでしょう。
http://www.maff.go.jp/aqs/topix/attach/pdf/pamphlet-98.pdf

 しかし、「税関検査場電子申告ゲート」が成田空港第3ターミナルで運用開始されたようです。
http://www.customs.go.jp/kaigairyoko/egate.htm

 増加し続ける入国旅客の円滑な入国と待ち時間の短縮、税関検査場の混雑の緩和を図るために導入するもので、順次、利用できる空港・ターミナルを拡大していく予定と記載されています。一方、「運用開始当初は、利用対象者を、日本国旅券を利用する旅客に限定しますが、一定期間が経過し、安定的な稼働が確認できた時点で、利用対象旅客を拡大します。拡大の時期はあらためてお知らせします。」と留意事項に記載されています。
 せっかちな日本人には良いシステムでしょうが、これが海外からの渡航者にも範囲が広がると、水際作戦に影響が出るのではと心配です。

(大臣から)家畜伝染病予防法の違反事案への対応の厳格化について(平成31年4月2日 𠮷川農林水産大臣記者会見)

http://www.maff.go.jp/j/douga/190402.html



(抜粋)「昨年、平成30年でありますが、旅客の携帯品として違法に持ち込まれ、農林水産省動物検疫所で収去された畜産物の件数は約94,000件ありました。そのうちの約半分、45%でありますが、件数にして、42,000件は中国から持ち込まれた事例でございました。中国から我が国に持ち込まれた加熱不十分な豚肉製品のうち、1月にウイルスの遺伝子が確認されていたものについて、農研機構動物衛生研究部門において、ウイルス分離を行ったところ、2件の豚肉製品から、生きたウイルスが分離されました。」(再度掲載します)


 中国人風入国者が荷物を開けているのを皆、注目しておりました。

韓国のお話

 友人の話を聞いていると、CSFとASFについては韓国も同じような状況だと思いました。

CSF:終息できず最近の調査で145例中7例のイノシシでCSF抗体陽性だったので、感染源としてのイノシシを否定できないでいるそうです。しかし、問題意識はCSFワクチンの方で、リアクションが大きくて、接種しない農家がいるそうです。接種後10日間食下量が減少するそうです。今の弱毒LOM株生ワクチンから、サブユニットワクチンが導入されることを期待しているそうです。日本の感染を防御できる優れたワクチンがあるのを羨ましがっておりましたし、なぜ使うように出来ないのか、信じられないそうです。

ASF:日本同様、韓国農場にも外国人労働者が中国、ベトナム、カンボジアから来ております。日本に先んじて、中国人旅行者の豚肉製品から、PCRでの遺伝子分離と感染性ウイルスの分離がなされ、当局から生産者に対して、外国人労働者への不法豚肉製品の持ち込みをしないよう十分な教育をするように要請が出ているそうです。
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 今回、日本の問題ではあるものの、大局的に見ればお隣の韓国も同様な状況なので、何か協力して中国人旅行者に対して徹底した水際作戦が取れないかと思いました。
 また、CSFワクチンについては、まだ「時期尚早」との立場を崩していないようですね。ひとまず、イノシシ用餌ワクチンを春、夏、秋にそれぞれ8万個ずつを散布して様子をみる方針だそうです。再びワクチンの使用に踏み切れば、国際ルールが定める「清浄国」でなくなります。清浄国は、欧米を中心とした同じ清浄国へ豚肉を輸出できるほか、非清浄国からの輸入を拒むことができますが、この権利を日本は“剥奪”されることになります。
 「豚肉の輸出に影響が出ることを危惧する」と言っても、2017年は約650t、7.5億円の規模(平成29年農林水産物・食品輸出額:8,073億円)シンガポール、台湾、香港の3か国で98%。豚皮の輸出は台湾、タイ向けで100億円前後。この状況で「攻めの農業」を忖度しているのでしょうか?足元を固める守りが先ではないでしょうか?
  また「ワクチンを使えば業者の衛生管理が不十分になりかねない」と本気で言っているのでしょうか?そんな農場がどこにあると言うのでしょうか?
 畜産業経営の理念は「安全・安心な食肉という動物用タンパクの供給により、皆様の食生活に貢献する。」ことではないでしょうか?何が本当に大切で、立場が違ってもチーム・ジャパンとして相互理解、共に発展しようという意識・姿勢が大切だと思います。皆さんはどうお考えでしょうか?

株式会社エコアニマルヘルスジャパン

代表取締役 石垣 克至

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