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二〇一八年一月のご挨拶


あけましておめでとうございます。皆様にとって、ワンダフルな年になりますように!
 カレンダーの表紙をめくっても、まだ12枚有る事が嬉しく感じております。どんな年にしようか夢を膨らませる事ができるのは、今だけですからね。
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 さて、今回は私の思う畜産の未来について考えましょう。最近、気になってしょうがない「AI(人工知能)」が、畜産物生産現場にどう影響を及ぼしていくのか?今後大きな変化が予想されるからです。
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  「2045年問題」とも「シンギュラリティ(技術的特異点:人工知能が人間の能力を超えることで起こる出来事)」という言葉が、ようやく「自動運転自動車」が今年から各地で実証実験が始まり、「EV(電気自動車)」のため次世代全固体電池が2020年採用されるニュース等、今後畜産現場でも①単純作業と②危険作業のみならず、③高度情報処理と④クリーンエネルギーへの「AI」と「機械化」に順次切り替わっていくのであろうと強く感じております。
 
 2045年に人間の知能を超える「AI(人工知能)」が必ず登場するという【仮説】を基に、現在の畜産がどう変化していくかを考えます。それは間違いなく「AI」を活用し、更なる「機械化」、人手の要らない完全「自動化」が想定されます。
 
1)養鶏
 既にブロイラーもレイヤーも「工場生産」になっており、これ以上の機械化はAIによる鶏の機械管理のみならず、「アニマルウェルフェア(動物愛護)」的な動物管理でしょう。日本は欧米ほどの過激な動物保護団体の動きはありませんが、レイヤーのケージ飼いでもその飼養空間と自由な行動からEnriched cage、nest cageと称する形等に移行するのでしょう。ブロイラーにおいては、ここまでの短期出荷では更なる使用管理の変化は限定されたものでしょう。
 動物薬に限定すると、感染症に対しては、抗生物質の使用はどんどん限定的なものになり、「バイオセキュリティ」による病原体フリーの動物と環境管理から、将来的にはワクチネーションすら限定的なものになるのでしょうか?
 食鳥処理場の解体作業の完全自動化による無人化もすぐ実現され、目視による検査も将来的には画像処理診断システムが導入されるのでしょうか?出荷前の抗体または抗原検査も導入されるのでしょう。
 
2)養豚
 繁殖があるから「機械化」は難しいとおっしゃる方が多いです。しかし、「2045年にはAIが人間の知能を超える」前提で「その時代の養豚はどうなっているのか?」を考えた場合、「機械化」は成し遂げられているものと考えるべきだと思います。本交は動物まかせで、事故を映像判断できる場合、管理者へのアラーム通報のシステムや、AI(人工授精)の全自動化も単なる技術革新でクリアできるのかもしれません。
 給水給餌の全自動化だけでなく、個体チップにより各個体レベルの体重管理と連動した飼育管理も可能となるのでしょう。肥育のみならず、繁殖豚の体重管理も確実にでき、より良い母豚管理につながることでしょう。環境としての温度・湿度管理も完璧で、まさに「工場生産」の形になるのでしょうか?もちろん排水処理・排気処理がなされるのでしょう。エネルギー・コストが膨大なものになります。
 
3)酪農・牛肉生産
 泌乳牛は既に様々な機械化がなされてきましたが、更なる省力化=ロボット導入が見込まれます。牛肉の高騰から更なる飼育管理がなされ、無人農場も想定されます。また、養豚でもその飼養管理上、糞尿と接触しないようにするだけでなく、過渡期には動物個体洗浄がなされ、より綺麗なSPF状態で病原体のみならず、寄生虫病もなくなるのでしょう。
 以上を『夢物語』とせず、「何十年後はこうなると仮定し、その過渡期の今後10年はどこまで達成するか」を予測し、前倒しの取り組み対応が『生き残り』に必要だと感じます。
 
 私が危機感を持つのは、この「機械化」には、「個人経営の限界」を感じるからです。機械導入には、膨大な投資が必要となります。そこに資本を投入できる食品業界や商社が畜産業界に参入してくると、畜産業の様相は一変します。いつも感じているのは、メキシコの事例です。個々の養豚場では大手に対抗できないと組合組織で団結し、大手国内企業と組合の4社が生き残ったのですが、最後は米国企業に吸収されてしまいました。
 
 これが『グローバル化の弊害』です。日本の産業を守ることも考え、日本型の畜産業が残ることを希望します。『地産地消』や、最低限のロボット導入による『動物に触れられる畜産』、農場と連携した『循環型農村』の形だけでなく、「企業化」したものでも“チーム・ジャパン”で生き残れる形です。今の単なる“マネーゲーム”でのビジネスとしての位置付けで、中国資本に買収されず『生き残る』という意味です。
 
 私の懸念するポイントは①大資本による業界の大変身、②食糧戦争からヒトが食べない飼料資材への見直し、③ロボット化や完全機械化になるまでの過渡期の労働力確保です。 最終的には、単純作業の職はなくなり、『システム管理者』だけしか職場がなくなるのでしょう。
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 大切なのは、これからの『未来』は皆さん、特に若い世代が生み出していくもので、成功体験だけを振りかざす老人では対応できない時代だという点です。
 「販売されているおせち」の中身で、幼い頃に食べた「家庭のおせち」は5%以下でした。おせち料理の中に畜産物が入ってますか?文化は継承してこそ「歴史」として重みを増すものですが、その時代を反映して変化しないと生き残れません。
 
 AI時代に向けて、「古い伝統や考え方と、新技術を併せ持ち生きていくしかない」とも言えるのだと思います。将来を思い悩むより、時代を先読みして、2018年も良い年にしてまいりましょう!本年もどうぞ宜しくお願い致します。

 

株式会社エコアニマルヘルスジャパン

代表取締役 石垣 克至

https://www.bayer.be/nl/media/nieuws/bayer-launches-new-digital-farming-brand-xarvio.php

 

https://www.xarvio.com/en



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